イメージや制作途中メモの書き起こし+少し解説。Part2です。
※歌詞にも触れているので独自解釈が好きな方はご注意ください。
掲載曲リスト
フェイクグリーン
星のエピローグ
猫溜まり
カバーストーリー
フェイクグリーン
絵:Sena
歌:初音ミク
何もない部屋を飾るだけの存在。ただ生きている振りをするもの。死んだふりをするもの。思い出を作っては壊す、それだけのために生を全うしなければならないのだろうか。
この緑は人間のためだけに作られた"無駄"なモノで、偽は人の為にある。
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普通に生きるのって難しい。嘘でもいいから何かの為に生きたい。
構成をあまり気にせずやりたいことを詰め込んだ曲です。少しレトロな感じを出したかった気がする。加えて、閉じたような暗さを表現したくてミクやピアノの高音域を抑えています。そういう調節もあって自曲の中ではミクの音域が高い方にもかかわらず割と聴きやすい声になっている(つもり)。
この頃からエレピ大好き期に入り、この曲でもコードのバッキングとイントロに使ってます。好きだけどミクと音域被ってて扱いが難しい子。
Sena絵で一番好きなイラストです。とても綺麗。
星のエピローグ
絵:アルセチカ
歌:初音ミク
星に願う曲。もう一度戻りたい、もう忘れたい、それら真逆のような願いは元を辿ればきっと同じ。まだ迷う私をどうか、どうか許してほしい。
そんなことを思いながら夜空を眺めている。
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サビメロや歌詞は「珈琲メモリア」前後に完成していたらしいです。温めすぎ。描いた物語もキャラクター本人にとってもエピローグとなる曲です。
自曲では珍しく可愛い系のシンセをたくさん使っていて、ガラス破片のような歌詞になったので曲は優しい雰囲気にしたかった。
創作は経験の延長線上にある、と思います。一方でイコールでは無いとも。
虚像と現実の合間で夢を見るような曲をずっと作っていたいのです。
猫溜まり
絵:アルセチカ
歌:初音ミク
自分に似ていると思った。ずっと君とここに居たかった。でも僕も前を向く日が来る、クラスメイトと同じように。だからせめて忘れないように。
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高校生特有のちくりとした胸の痛みを表したかった曲。タイトルは造語ですが、実際家の近くに溜まりがあり着想を得ました。
"風に舞う灰を 花と見紛う"という歌詞が特に気に入っています。
アルセチカさん主催のeneeemyという企画に参加させていただいた曲です。企画参加が初ということもあり、単にこの曲だけでも楽しめる(作品として成立する)ようにしました。とても楽しかったので次回参加時はもっと世界に没入した曲でもいいかなと思っています。
サビのメロディーは表拍をほぼ使わないという現代の歌モノでは割と挑戦的な形ですが、30曲もある企画だし被らない意味では良いか、と思い採用しました。こういう企画じゃないと採用しないメロと歌詞なのでそういう意味でも参加できて良かった。
カバーストーリー
絵:アルセチカ
歌:可不
現状維持を望む話。秘密を抱えて虚言癖と生きる。君にだけは誠実でいたいと思いつつ怖くて踏み出せない。月が綺麗だからと連れ出せる、今はただその関係で十分。
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初めて可不に歌ってもらった曲です。私個人が抱く可不のイメージをそのまま世界観に。
ちなみに歌詞中の『』は虚言を表しています。できれば隠していたいこと、そのために嘘を吐いてしまうこと、それを「嘘にならないように嘘ついて」という歌詞に。お気に入り。
「猫溜まり」と同じくBメロでウォーキングベースと呼ばれる奏法を再現しジャジーな雰囲気を出そうとしてます。ウッドベースの音源持ってないので実はエレキベースの音です。
サビでは3種類のピアノが同時に別の動きをしていて、帯域被るのでミックス的にはあんまりよろしくないのですが入れたかったので入れました。これは趣味においてきっと大切なことです。もしよければ探してみてください。公開してるオフボーカルだとわかりやすいかも。
アルセチカさんのイラストは全部神なんですがこれが飛び抜けて好きです。本当良いですよね。
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